本文へ移動

ブログ

施設のできごとや行事、イベントなどの様子を更新していきます。
RSS(別ウィンドウで開きます) 

入浴介助加算Ⅱについて

2023-11-10
デイサービスで入浴をする際、入浴介助加算ⅠとⅡのどちらかを算定する必要があり、入浴介助加算Ⅱは新たに加算が設けられてから2年半が経ちました。しかし、算定率は12.2%にとどまっています。その理由は入浴介助加算Ⅱの目的にあります。「自宅での利用者様自身または家族等(ヘルパー含む)の介助により、入浴することができるようになる」ことを目的にしています。この目的をみて、「自宅では入浴しないから」「自宅にお風呂がないから」という理由で算定できないケースが多いと言われいます。しかし、令和3年報酬改定Q&A(Vol.8)に自宅で入浴を行うことができるようになることが目的ではあるが、当面の目標として、通所介護等での入浴の自立を図ることを目的として、入浴介助加算Ⅱを算定することとしても差し支えない。と明記されています。
 入浴介助加算Ⅱは利用者様や家族様の意向や事情に反してまで「自宅での入浴」を目指すものではなく、あくまで「本人のできる・している行為」を維持しつつ入浴の自立を目指すことが本筋となります。
当苑では上記で取り上げたように自立に関する取り組みを行えているにも関わらず、算定できていない現状があります。令和6年4月に3年に一度の介護報酬改定があります。そのときに入浴介助加算Ⅱを算定していきたいと考えています。

血圧について

2023-09-10
めまい・ふらつきの治し方
今回はめまい、ふらつきの治し方について特集します。めまい・ふらつきには➊グルグル(回転性めまい)❷フワフワ、フラフラ(浮動性めまい)❸ユラユラ(動揺性めまい、不安定めまい)と3つのタイプがあります。めまい・ふらつきの原因の9割は内耳の不調にあります。内耳の中には、平衡機能をつかさどる前庭器(三半規管と耳石器)があり、左右どちらかに不具合が起きると平衡機能に左右差が生じて体のバランスが悪くなります。こうして、めまい・ふらつきが起こります。激しいめまいに襲われるとつらくなり、ベッドで安静にする方が多くいます。しかし、寝ているだけではめまいは治りません。
人間にはバランスの左右差を改善する力があります。それは小脳です。小脳は平衡機能をつかさどる中枢。めまいが生じて時間が経って落ち着くのは、小脳が体の左右平衡を是正するシステム「前庭代償」を発動しているためです。しかし、小脳も鍛えないときっちり役目を果たせません。そのために小脳を鍛えてめまい改善訓練を行う必要があります。小脳は目、耳、足の裏で鍛えていきます。人間は視覚、前庭覚、深部感覚から平衡に関する情報を受け取っています。小脳はこれらの情報をまとめ、体の各機能を動かして平衡を保っているので、めまい改善訓練では3つの場所を刺激して行います。これらを反復することで、めまいに負けない体になります。
めまい改善訓練は➊症状を起こしやすい動作を繰り返す「馴化(じゅんか)訓練」❷目と耳の反射を鍛える「適応訓練」❸内耳のかわりに目と足の裏からの神経で補う「代用訓練」❹耳石をもとに戻す「()(せき)置換法(ちかんほう)」の4種類あります。一つずつ訓練内容を伝えていきます。
➊馴化訓練(座位ヘッドチルトホッピング、寝返り)
※座位ヘッドチルトホッピングとは椅子に座って頭だけ右横に倒し、右の側頭部を手のつけ根部分で10回叩く。次に頭だけを左横に倒して同じ動きを3セット行う。体は正面を向けたまま、頭だけを動かすことが重要です。
❷適応訓練(右腕を体の前に伸ばして、親指をたてる。親指を見たまま、頭を左右、上下、首を傾げる動きをするだけです。)
❸代用訓練(つま先立ち、つぎ足歩行、片足立ち、ハーフターン)
※他に適応訓練では頭だけを動かして見る動きをしました。代用訓練では頭は動かさずに右腕を体の前に伸ばして、親指をたてる。親指を見たまま、目だけで左右、上下の動きをするだけです。
❹耳石置換法(方法はエプレ法、グフォーニ法、逆グフォーニ法があります。)
訓練のルールが6つあります。
➊毎日続ける事。❷元気よく声を出す・❸不安な時は医師に相談する。❹前向きな気持ちで取り組む。
❺一日1回から始め、一日3回を目指す。❻苦手な訓練こそ繰り返し行う。
つらいときこそ、「めまいを治す」を合言葉に取り組んでいきましょう。

血圧について

2023-08-18
血圧の正常値をご存知ですか?少し前までは収縮期(上の血圧)は「自分の年齢+90」以下であれば問題なしと言われていました。しかし、アメリカや欧米等で統一見解になってきた基準が出てきてから一律で基準を設けるようになりました。血圧の正常値を平均して日本で発表しているのは「日本の学会」と「人間ドッグ協会」のわずか2か所になります。2023年現在ではどちらも、血圧の正常値の標準は「収縮期が140未満」且つ「拡張期が90未満」と定めてあります。これが世界的な基準となっています。
 一般的に入浴する前の血圧は「収縮期160」、「拡張期100」を超える場合は入浴事故のリスクが高くなりやすいと言われいます。
運動に関しては血圧が高いからと一日中じっとしているのではなく、生活の中で積極的に身体を動かし、活動量を低下しないように心がけましょう。ただし、「収縮期180」、「拡張期110」を超える場合は血圧を下げてから運動を始めるようにしましょう。運動療法におけるリスク管理基準で「アンダーソン土肥の基準」というものがあります。参考までにネット等で調べてみてください。運動時の詳しい基準が明記されています。

名医が考えた認知症にならない最強の食事術

2023-08-17
人生100年の時代、誰もが最後の一日まで自分の足で歩き、生きがいをもって過ごすことを望んでいると思います。「ご飯やパン等の炭水化物、甘いお菓子やジュースに含まれる糖質をなるべく控える」たったこれだけのことで、思考力、判断力、集中力、記憶力をはじめ、生きる意欲も高まります。運転中も眠くならず、午後の仕事や家事もはかどります。近年、「インスリン」というホルモンが記憶の定着と関係があることがわかってきています。糖尿病と認知症の元凶は老化。そして糖化や酸化が体内で起こることによって老化が進みます。それを防ぐには、穀物に頼らない人間本来の食生活を取り戻す必要があります。認知症はある突然にかかるのではなく、長い月日をかけてじわじわと進行していきます。そのため、日ごろの生活習慣を整えることが特に重要になってきます。また、近年の研究で糖尿病と認知症(特にアルツハイマー病)に深いかかわりがあることもわかってきました。実は糖尿病にとって一番の原因である糖質を食事や間食から摂ることが、アルツハイマー病の一番の原因因子である「アミロイドβ」の蓄積を引き起こすことが証明されています。
糖質を制限する食事法とは、簡単にいうとご飯・パン・麵類等の穀物製品やイモ類等の糖質が多い食品を食べず、その他の食品で補うことです。この食事法を継続することで様々な効果が表れます。
➊慢性炎症を抑止し、免疫力アップにつながり、アンチエイジング効果が出てきます。
❷血流が改善され、高血圧も自然に解消されます。
❸睡眠の質が劇的に改善され、食後に眠くならなくなります。
糖質制限と合わせて認知症予防に欠かせないのが「運動」です。筋肉を動かせば消費量が増えて、その分だけ脂肪になる量が減ります。また、血糖値の上昇は血管を傷める原因にもなりますが、血糖を消費することで、その危険性を低くすることもできます。運動に関しては日常生活におけるこまめな運動が重要です。エスカレーターやエレベータを使用せずに階段に足を向けるようにしましょう。座る時間を減らし、立つ時間を少しずつ増やすだけでも運動になりますので、取り組んでいきましょう。

認知症の始まりは歩幅でわかる

2023-08-16
日本人は平均寿命が長く、長生きだと言われていますが、不健康で長生きの人が多いのが現状です。平均寿命は自立して生活できる期間を指す「健康寿命」と介護を要する期間を指す「不健康寿命」の2つに分けられます。健康寿命が長く、不健康寿命が短いことを「元気で長生き」と呼びます。しかし、日本は平均寿命だけでなく、不健康寿命も長いため、不健康で長生きの人が多いといえます。
認知症は「認知機能=脳の動き」が悪くなる病気です。記憶力が悪くなる、注意力が低下する、言葉が出なくなるといった症状がみられます。意外に思われるかもしれませんが、脳の働きが悪くなると、身体の動きにも影響が現れます。特に影響が大きいのが、脳から一番遠い位置にある足です。「歩幅の狭い人は認知症になりやすい」ということがわかってきました。脳に異変が発生した場合、早い段階で歩幅に変化が起こるため、歩幅をチェックすることで認知症の早期発見につながります。早期発見のポイントは歩幅65㎝。これはちょうど横断歩道の白線を跨いだ時の幅と同じです。横断歩道で確認すると危険もあるので、65㎝を歩いて跨げるか試してみましょう。
歩幅が狭いペンギン歩きの人は要注意です。ペンギン歩きの特徴は「とぼとぼと小股で歩いている」「足裏全体でペタペタと着地している」「手の振りが小さい」「姿勢が前傾して視線が下がっている」等があります。歩幅を広げ、大股でさっそうと歩くライオン歩きを意識しましょう。
「元気に長生き」するためには運動の頻度や強度、量が重要であることも研究でわかっていますので、運動習慣が大切です。また、脳は足取りや表情と密接につながっています。前向きな気持ちや挑戦的な気持ちで「良い歩き方」を実践できると表情も明るくなり、効果も出やすくなります。
 歩幅を広げるコツは「つま先は正面を向ける」「おしりの穴をキュっと締める」「後ろ腕振り」です。無理なく、できる範囲で挑戦していきましょう。

▼お気軽にお問い合わせください

 お問い合わせフォームはこちら
TEL. 0766-83-7200
お電話でのお問い合わせもお待ちしています
TOPへ戻る