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認知症の始まりは歩幅でわかる
2023-08-16
日本人は平均寿命が長く、長生きだと言われていますが、不健康で長生きの人が多いのが現状です。平均寿命は自立して生活できる期間を指す「健康寿命」と介護を要する期間を指す「不健康寿命」の2つに分けられます。健康寿命が長く、不健康寿命が短いことを「元気で長生き」と呼びます。しかし、日本は平均寿命だけでなく、不健康寿命も長いため、不健康で長生きの人が多いといえます。
認知症は「認知機能=脳の動き」が悪くなる病気です。記憶力が悪くなる、注意力が低下する、言葉が出なくなるといった症状がみられます。意外に思われるかもしれませんが、脳の働きが悪くなると、身体の動きにも影響が現れます。特に影響が大きいのが、脳から一番遠い位置にある足です。「歩幅の狭い人は認知症になりやすい」ということがわかってきました。脳に異変が発生した場合、早い段階で歩幅に変化が起こるため、歩幅をチェックすることで認知症の早期発見につながります。早期発見のポイントは歩幅65㎝。これはちょうど横断歩道の白線を跨いだ時の幅と同じです。横断歩道で確認すると危険もあるので、65㎝を歩いて跨げるか試してみましょう。
歩幅が狭いペンギン歩きの人は要注意です。ペンギン歩きの特徴は「とぼとぼと小股で歩いている」「足裏全体でペタペタと着地している」「手の振りが小さい」「姿勢が前傾して視線が下がっている」等があります。歩幅を広げ、大股でさっそうと歩くライオン歩きを意識しましょう。
「元気に長生き」するためには運動の頻度や強度、量が重要であることも研究でわかっていますので、運動習慣が大切です。また、脳は足取りや表情と密接につながっています。前向きな気持ちや挑戦的な気持ちで「良い歩き方」を実践できると表情も明るくなり、効果も出やすくなります。
歩幅を広げるコツは「つま先は正面を向ける」「おしりの穴をキュっと締める」「後ろ腕振り」です。無理なく、できる範囲で挑戦していきましょう。
